葉酸サプリはいつからいつまで飲むのがいいの？高齢出産に向けた葉酸の基礎知識

妊娠適齢期から考えた妊活

妊娠には大きく分けると3つの段階があります。妊活→妊娠→出産後です。地方から東京へ引っ越してキャリアウーマンとして働いてきたあなた。気付いてみれば既に出産のタイムリミットが近づくいい年に。両親からのプレッシャーも強く、早く孫の顔を見せてあげたい。聡明なあなたも葉酸サプリの優位性に辿り着きましたが、「いつからいつまで飲めばいいのだろう？」と疑問を抱いてしまいますよね。ここでは、高齢出産に向けた葉酸の基礎知識 をご紹介します。

そもそも葉酸とは？なぜ摂取する必要があるのか

葉酸が真剣に赤ちゃんを求めるママにこそ、必要な栄養素だとは広く知られているところです。葉酸を一度、おさらいしてみましょう。葉酸は植物の葉に多く含まれている、水溶性のビタミンB群の一種です（ビタミン B9）。胎児が大きく育つ時にその需要が高まります。葉酸は神経管閉鎖障害の発生リスクを低くするエビデンスがあります。

厚生労働省は2002年度から「妊産婦の葉酸摂取に関する記載」として母子手帳に葉酸の摂取の重要性を説いています。日本だけに留まらず、アメリカ、イギリス、カナダなどの先進国でも葉酸摂取の指導が行われています。

妊娠前に付加すべき葉酸摂取量

押さえておいて頂きたいのは、葉酸は年齢が若いから高齢だからということで摂取するべく基準値は変わりません。厚生労働省は、妊活中の女性に対し日々の食事からの葉酸摂取を推薦しています。食事だけでは基準値をクリアするのは難しいため、栄養補助食品から1日400μg（マイクログラム）のモノグルタミン酸型葉酸を摂取することを加えて推奨しています。

1日400μgの葉酸を食べ物に換算すると、500gのキャベツでは約1/2個となります。数日だけならまだしも、日中忙しく働いているキャリアウーマンにはまず無理があります。さらに葉酸は光や熱や水に弱い特性を持ちます。調理によって50％以上失われてしまうので食事だけで摂りすぎてしまうことはありません。なお、葉酸の耐容上限量は30歳～49歳の女性で1,000μgとなります。

葉酸が必要なのは妊娠初期だけって本当？

葉酸は妊娠初期だけで中期以降や授乳婦には不必要との考えをお持ちの方が多くおられるようですが、それは誤りです。葉酸の食事摂取基準 (日本人の食事摂取基準2015年版) では、30歳～49歳の年齢となる女性の推薦量は240μgと記載されています。妊産婦の場合には妊娠の1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月までの間に1日400μgの葉酸が推薦されています。

葉酸が特に必要とされるのは妊娠初期となりますが、妊娠中期や授乳期にも必要不可欠な栄養素と言えるでしょう。ゆえに葉酸をサプリメントから摂取する際に、一番重要な時期は妊娠初期という解釈が正しいと考えるのが良いでしょう。

晩婚化における高齢出産の時代に合わせた栄養摂取

高齢出産という言葉から連想されるキーワードは、リスクであることは否めないでしょう。一昔前は30歳で高齢出産と言われていましたが、現在では定義上35歳となりました。人生の選択肢が多様化する中で働く30代女性であれば、仕事と出産のタイムリミットに天秤をかけながら焦る気持ちを抑えています。

男性の精子は年を重ねても新しく生まれ変わりますが、女性の卵子は数や質が低下していきます。妊娠率を高め新生児障害リスクを極力抑えることを重視した場合に、葉酸はあなたをサポートしてくれる心強い存在となるはずです。

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まとめ

子供が欲しいのになかなか想いを叶えることができないという女性のコンプレックスは深いものがあります。確かに医学的には妊娠適齢期は20代と知られています。しかし、医療技術や栄養療法が発達している現代では、ほんの些細なことでも自分自身の力で妊娠の確率や出産リスクを下げることができます。今、できることをやる。それが、願いを叶えるベストな方法と考えます。