妊活を始めてから数年。気付いたら、いつのまにか私の周りの友達は皆、妊娠して出産していった。後に結婚した人たちも次々に妊娠して新しい家族に恵まれた。次第に実家や職場で居場所が無くなり、相談できる相手もいない。仕事と家庭の往復の代わり映えしない日常。あなたは、このように嫌なことばかり考えてしまってはいませんか? ここでは、不妊鬱の改善方法についてお伝えいたします。
もしかして私は不妊鬱と呼ばれる症状なの?
赤ちゃんを願っていても、子宝に恵まれず時間だけが過ぎてしまう。幸せそうにベビーカーを押すママを見てると張り裂けそうな気持ちになる。鬱病は誰でもかかる可能性のある心の病気です。不妊のストレスは大きなものなので、辛い気持ちになるのは仕方のないことです。不妊に対する自己嫌悪や、不妊治療に対する経済的な負担など、頭を悩ませてしまう問題に直面しているからです。原則的に、不安や不眠などの辛い症状が2週間以上続くと、不妊鬱と呼ばれる状態が現れていると判断できます。
不妊鬱が及ぼす身体への影響
不妊鬱と呼ばれる症状にはどのようなものがあるでしょうか。鬱病の症状は人それぞれなので、特定の症状の経過は無いと言われています。一般的には、不眠や不安が続くことが不妊鬱の初期症状となります。
心の状態(精神的な症状)
- 不妊のことばかり考えてしまい一日中落ち込んでしまう
- 誰にも理解されないという孤独感から自分を無価値だと感じてしまう
- 頭の片隅に不妊があり、リラックスして生活することができない
- パートナーに対して信頼感や懸念を常に感じてしまう
- 周りの幸せな報告を受けると、置いてけぼりにされた気持ちになってしまう
体の状態(身体的な症状)
- 食欲が無くどんどん体重が減っている
- 疲れやすく気力がわかない
- 心臓がドキドキし、イライラ、そわそわして落ち着かない
- 頭痛、胃痛、吐き気
- 涙もろくなりすぐに泣いてしまう
コミュニケーション不足と不妊の関連性
パートナーが受け身の場合、率先して妊活を願うのは女性側となります。治療に行っても経過を聞かれることもなく、次第に気持ちが冷めていってしまうものです。家庭内別居や離婚を考えてしまうこともあるでしょう。子供が生まれれば、離れかけてしまった互いの気持ちも元に戻るはずと、再度、子作り一辺倒になってしまうのです。ただ、思い返してください。あなたは、子供の為だけに結婚したのでしょうか? この人と一緒にいたいと考えたから結婚したのではありませんか? 子作りばかり求めてしまえば、男性側からとってみると、「俺は精子だけを提供する種馬なのかよ」と感じさせてしまっても仕方ありません。
妊活・不妊治療だけの生活にしないこと
不妊を気にするなと言われても無理な話です。周りの友達の幸せな報告を聞いてしまえば、自分と比べてしまうこともあるでしょう。自分自身を嫌な奴と責めてしまうこともあるかもしれません。しかし、比較の文化による相対的な価値観にドップリ浸かる必要なんてありません。あなだだけの絶対的な価値観に基づけば良いのです。嫌なことを考えてしまうのは仕方ないことです。人間なのですから。不妊鬱を改善させるポイントは、仕事とプライベートの切り替えのように、オン・オフのある生活を意識することです。妊活・不妊治療一色だけにしないことなのです。妊娠は体だけではなく、心からも強い影響を与えています。
笑顔はナチュラルキラー細胞を活性化させる
リンパ球の一種であるナチュラルキラー細胞は、笑うことで身体に悪影響を及ぼす物質を退治してくれます。辛く厳しい気持ちの時にこそ、笑顔を作ってみてください。引きつっていても構いません。笑顔を作ると心に余裕が生まれます。免疫力の向上やストレスの軽減に多大な効果を発揮するのです。なおかつ、笑顔は成功を呼び寄せます。生理が来る度に悲しくなってしまうこともあるでしょう。その時はしっかりと泣けばよいです。ただ、ずっと泣きっぱなしはよくありません。楽しい時には、もっと言えば出来る限り笑いましょう。簡単なことに聞こえるかもしれませんが、実は基本こそが何より重要であったりするのですから。
まとめ
あなたは泣いてばかりの母親の子供として生まれたいですか? それとも、辛い時でも健気に笑顔で頑張るママのもとに訪れたいですか? それは聞くまでもないことですね。くだらないことに笑ってください。バカバカしいことに笑ってください。不妊鬱からパートナーとの関係性まで壊してしまうようでは本末転倒です。もしかしたら、あなたは「不妊」ではないかもしれません。この先に他者よりも大きな喜びがある「未妊」なのかもしれないのですから。ストレスはホルモンバランス、そして妊娠に影響しますよ。あなたは強い人。自分の悩みを自分で解決できる行動を取れる人。幸せが訪れることを願っています。
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