生理が来る度に悲しい気持ちになってしまう。毎日、気持ちの整理がつかずに仕事も疎かになってしまっている。結婚して新婚旅行を終え、さぁ、いざ妊活と頑張ってきたけれど、思うような結果が出ない。いつのまにか気付けば1年以上経過してしまっている。もう、子供は諦めた方が良いのかとお悩みではありませんか? ここでは、妊娠の諦め方についてご紹介します。
なぜ真剣に妊活しているのに私は妊娠できないの?
不妊症は、避妊をせずに1年間経過しても子供ができないことと定義されています。不妊症は病気の様に囚われがちですが、実はそうではありません。正しくは症候群です。あなたの卵子もパートナーの精子もまったく問題がないのに、特に明確な理由は分からないが、ある症状が現れている人を指す言葉となります。なかなか望むような結果が出ないことが続くと、妊娠できないのは自分の体のせいであり、パートナーに申し訳無いと自分自身を責めてしまう繊細な方が多いようです。本当はどこか悪いところがあるのではないか、これからもずっと不妊なのではないかと悩み続けてしまうのです。
不妊が及ぼすパートナーへの影響
妊活や不妊治療の期間が長くなると、パートナーとの関係が悪くなることがあります。一方は子供を求めても、もう一方は乗り気ではないといった問題も生まれてくることもあるでしょう。特に女性の場合には妊娠適齢期があり、タイムリミットを感じて焦燥感に駆られてしまいがちです。不妊治療に消極的な夫を持った場合、イライラが積もり、先の見えない真っ暗な暗闇を歩いているような気分にさえなってしまいます。子供を求めるばかりに、パートナーとの信頼関係が崩れ、亀裂が入ることがあるのです。最後には、離婚問題に発展する可能性もあります。
妊娠の正しい諦め方は逐次方式に
逐次(ちくじ)とは、一つ一つ順を追って行うさまです。妊娠は、もう諦めたと決断するのはいつでもできます。しかし、後から振り返った時に、後悔して悩みたくなんてありませんよね。それゆえ、段階を得て少しずつ諦めていく方法が得策です。まず、一番最初にあなたが行う妊娠の諦め方は、パートナーに妊活の話ばかりをすることです。本来は愛の形である性生活が、子供を作るということだけに意識を向けられるのは、男性側にとっても辛いことです。なぜなら、男性側としては子供ができないことを、毎日のように責められているような気持ちになってしまうからです。ですから、辛い心境の中で、妊活ばかり考えることを諦めてください。きっと、妊活を頭の中から少し切り離すだけで楽になっていくはずです。
自然妊娠を諦める
次の妊娠の諦め方は、自然に任せた妊娠(自然妊娠)を諦めることです。卵子と精子ともに異常が全く無い場合に関わらず、男女どちらかに不妊症の原因がある場合も含めてです。高齢出産の場合にも、自然妊娠を諦めることは考慮するべき事柄だと言えます。不妊症の原因には、排卵因子(排卵障害)や卵管因子(閉塞、狭窄、癒着)、男性不因子の頻度が高い傾向にあります。自然妊娠を諦めたからといって、まだ子供まで諦める必要なんてありません。昨今の不妊治療クリニックでは、結果を見て判断するステップアップ治療が行われています。
子供を諦める前のステップアップ治療
もし、あなたが50年前に生まれていたら、ステップアップ治療は行うことができません。自然妊娠を諦めたら、もう子供も諦めなければいけなかった時代です。そういう意味では、今は真剣に子供を願っているけれど、授かることができないコンプレックスを抱えている方には、良い時代となっています。第1段階から第5段階まで、状況に合わせて不妊治療の選択をすることができます。もちろん、自然妊娠に比べコストがかかります。ただ、妊娠を諦めるにしても、様々な情報を得てから段階を得て諦める方法こそが、痛みを最小限に抑えることができるはずです。
不妊治療クリニックにおけるステップアップ治療の流れ
- 第1段階:タイミング法
- 第2段階:排卵誘発
- 第3段階:人工授精(AIH)
- 第4段階:体外受精(IVF)
- 第5段階:顕微授精(ICSI)
是非、あなただけではなくパートナーと一緒に、不妊治療クリニックへ訪れてみてください。そこに、答えがあるかもしれませんし、共に笑って過ごしている内に愛が深まり、自然と子宝に恵まれることもあるかもしれません。
まとめ
あなたは、一体何を諦めようとしていますか? 自然妊娠ですか? それとも、子供自体ですか? あなたが取れる選択肢は複数あります。例え35歳を過ぎて今パートナーがいない方であっても、卵子凍結をしておくという手段もあります。辛く厳しい中でも、あなたにとってベストな決定ができる1つの判断材料となれば幸いです。きっと、あなたなら大丈夫。芯が通った強い人なのだから。
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